Tell me !!〜課長と始める恋する時間
なるほど。


こういう感じなのか。


へぇ…。


妙に納得だな。


見慣れぬ天井を見詰めながら一人物思いに耽る。


そして私の体にギュッと回された腕から逃れようとするものの、ビクともしない。


もう一度、考える。


昨夜の事。


同期を含めた女子社員何人かで女子会という名の公開処刑を受けた私。


そう、全てはあの夜から始まっていた。


飲み会の夜、倒れた私を課長がお姫様抱っこして病院に連れて行った時からこの処刑は予定されていたのだ。


根掘り葉掘り散々聞かれ…と言っても本当に話せるような事ってなくて。


色々と複雑な事情があるしね。言えないよ。


初めは抜け駆けするなんてズルいとか一体、どんな手を使って難攻不落の課長を落としたのだとか、


中にはどんな薬を盛ったのだという人もいて…


それ、犯罪だかんね。


更にお酒も結構入ってくると特に同期なんかは遠慮なしに課長はどんなテクニックを持っているのか?や、率直に上手いのか?意外と見掛け倒しなのか?などなど…


かなり際どい話になってきて、それでついついお酒に逃げてしまった。


だって課長とは…なんて言うか…体のお付き合いは…まだな訳だし。


何となく途中で雉原さんが来たのは覚えてるんだけどなぁ。


そこから記憶が途切れ途切れなんだよねぇ。



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