Tell me !!〜課長と始める恋する時間
④Tell me 〜正しいデートの過ごし方とお供の作り方。
そして、やって来た映画デートの当日。
なんだかんだ言いながらも課長は映画を楽しんでくれた。
うん、なんなら私以上に…。
まさか課長がアニメ見たいと言い出すなんて思わなかったけど。
「やはり大画面で見ると迫力ありますね。かめはめ波の迫力が違う。」
と眼鏡のフレームを持ち上げながら珍しく興奮気味に話す課長。
「そうですか?そんな変わるかなぁ。所詮、かめはめ波ですよ。」
「所詮ってなんです、その言い方は。大体、見ましたか?未だ進化し続ける悟空の無限の力のーー」
「分かりましたっ、課長。喉も乾いて来たことですしどこかでお茶しませんか?」
「えっ、ああ、そうですね。確かに少し喉が乾いたかも。」
良かった。このまま延々と映画館の前でスーパーサイヤ人について語り続けられるのかと思った。
課長ってこう言うの好きだったのか。意外だな。
でも今なら分かる。課長が一人でDVD見る方がいいと言ったあの言葉。何回もお気に入りシーン繰り返し見るんだろうな。
目に浮かぶわ。
それに会社とは違って好きな事について話す課長はほんの少しだけどいつもほど堅くないのが新鮮に思える。
会社じゃスノーマンの課長だけど、普段は割りと普通の人なのかもね。
だけどやっぱり何かに集中するとそればかりになるのは基本ブレてないよね。
映画館の入っている商業施設内にある少しお洒落な和風カフェに入る事にした。
「それ、美味しいですか?」
ブレる事なく和風カフェでもブレンド珈琲を飲む課長がほうじ茶パフェなるものを食べる私に聞いてくる。
「私は好きですよ。あっさりとしたほうじ茶アイスにこの甘いあんこが合うんですよね。ほうじ茶ゼリーも美味しいし。」
私がほうじ茶アイスとあんこをスプーンで掬って食べようとしたら
「ちょっと良いですか?」
と向かい側の席に座る課長がスプーンを持つ私の手首を掴みそのまま自分の口元へ持っていく。
そしてパクリと食べた。
「うん、確かに。絶妙な組み合わせですね。ほうじ茶に苦味はありませんし、あんこもしつこくなく上品な甘さだ。」
だ、駄目だ……
この人、これ、自覚なくやってんの?
私、心臓が持たないかも……
なんだかんだ言いながらも課長は映画を楽しんでくれた。
うん、なんなら私以上に…。
まさか課長がアニメ見たいと言い出すなんて思わなかったけど。
「やはり大画面で見ると迫力ありますね。かめはめ波の迫力が違う。」
と眼鏡のフレームを持ち上げながら珍しく興奮気味に話す課長。
「そうですか?そんな変わるかなぁ。所詮、かめはめ波ですよ。」
「所詮ってなんです、その言い方は。大体、見ましたか?未だ進化し続ける悟空の無限の力のーー」
「分かりましたっ、課長。喉も乾いて来たことですしどこかでお茶しませんか?」
「えっ、ああ、そうですね。確かに少し喉が乾いたかも。」
良かった。このまま延々と映画館の前でスーパーサイヤ人について語り続けられるのかと思った。
課長ってこう言うの好きだったのか。意外だな。
でも今なら分かる。課長が一人でDVD見る方がいいと言ったあの言葉。何回もお気に入りシーン繰り返し見るんだろうな。
目に浮かぶわ。
それに会社とは違って好きな事について話す課長はほんの少しだけどいつもほど堅くないのが新鮮に思える。
会社じゃスノーマンの課長だけど、普段は割りと普通の人なのかもね。
だけどやっぱり何かに集中するとそればかりになるのは基本ブレてないよね。
映画館の入っている商業施設内にある少しお洒落な和風カフェに入る事にした。
「それ、美味しいですか?」
ブレる事なく和風カフェでもブレンド珈琲を飲む課長がほうじ茶パフェなるものを食べる私に聞いてくる。
「私は好きですよ。あっさりとしたほうじ茶アイスにこの甘いあんこが合うんですよね。ほうじ茶ゼリーも美味しいし。」
私がほうじ茶アイスとあんこをスプーンで掬って食べようとしたら
「ちょっと良いですか?」
と向かい側の席に座る課長がスプーンを持つ私の手首を掴みそのまま自分の口元へ持っていく。
そしてパクリと食べた。
「うん、確かに。絶妙な組み合わせですね。ほうじ茶に苦味はありませんし、あんこもしつこくなく上品な甘さだ。」
だ、駄目だ……
この人、これ、自覚なくやってんの?
私、心臓が持たないかも……