生徒だけど寮母やります!2
疲れか
それとも安心感か
目を閉じればこのまま眠ってしまいそうだ
姉はリビングに隣接したキッチンでお茶を入れながら、くつろぐ結斗に声をかけた
「学校はどう?伊吹グループがこんなことになっちゃ、周りから騒がれたりしない?」
その言葉に結斗は笑って
「するよ」
と肩をすくめる
「でも.....それ以上に友達たちが気にかけてくれるから大丈夫だけど」
二つのティーカップをトレーに乗せた姉は、そう言う結斗に微笑みながら
「よかったわね」
と頷いた
そこで、結斗はリビングの隅に置いてあったとある物に気がついた
なんだろう.....これ.....
「姉さん、これは?」
姉はスリッパをパタパタと鳴らしながら、お茶が乗ったトレーを運んでくる
「これ?結斗知らなかったんだ?」
姉は少し目を丸めると
首をかしげる結斗に
「それ、実はね」
と話し出した