生徒だけど寮母やります!2
自分が
爽馬だったら.....
景は胸の中でその問いを反芻し、想像した
答えは一つだ
『みんなに助けてほしい』かな.....
そのとき
空になったマグカップをコトリと置いて、ため息をついたのはライだった
「俺も爽馬があの時と変わって別人になったとは思ってない。結斗だって、爽馬のことを恨んでるわけじゃないんじゃん?」
ライの言葉に、咲夜もニヤリと笑って頷く
「俺もそう思う」
景は2人も自分と同じ気持ちでいたことを知り、胸にじわりと広がるものを感じた
こうして同じ思いを共有できる人がいるだけで
もうそれだけで無敵になれたような感じさえしてしまう
「2人とも.....」
景はライと咲夜を交互に見て、そう呟いた
見ていた有姫は、隣に座っていた月沼と顔を見合わせてクスリと笑う
そして
「行ってきなさいよ」
そう言って
景に笑いかけた