生徒だけど寮母やります!2
そりゃ、山を一時間も歩くわけないよね
景がそう思って納得した時
彼女の後ろを歩いていた結斗が咄嗟に
「景ちゃん.....!!」
と叫んで景の手首を掴み、自分に抱き寄せると瞬時に上へと飛び上がった
「わっ.....!?」
「「.....!?」」
なっ、何!?
次の瞬間、景の元いた場所に赤く輝く細い光の線が突き刺さり、それはたちまち煙へと変わった
景を狙ったのだろうか
咲夜、市河、ライは只ならぬ気配を感じ咄嗟に身構える
.....何が起きたの!?
結斗と共に着地した景は、彼が助けてくれなかったらきっと怪我をしていたかもしれないと身震いをした
しかし
「ありがとうゆ.....い.....」
5人の目の前に現れた見覚えのあるその人物に、誰もが言葉を失う
「う..........嘘だろ.....」
そう、そこに立っていたのは
こんなにも早く会えるとは、誰も思っていなかった
ずっと
会って笑顔が見たかった
ただ「久しぶり」と笑って抱きしめたかった
小高爽馬が立っていたのだ