生徒だけど寮母やります!2

頭の中に真っ先に浮かんだ文字は

『恐怖』

だった


どうしてこいつが.....景のことを知っている?

景に何が起きている?


その答えは父親が自らその言葉で教えてくれた


「聞くところによると、君がいる寮の寮母をやっているそうだとか。まだ若いのに立派なことだ。

そんな彼女だが、今、妖術結社で彼女を組織の一員として迎えようかという話が上がっている」


なんの.....話.....?

全く意味がわからない


爽馬はスルスルと父親の口から出てくる理解不能な言葉に、憤りを感じずにはいられなかった


「笠上景は魔術科の生徒だ。どうして妖術結社に入る必要がある」


それに

父親は『迎えようか』と言った


絶対にあり得ない話だが、景が妖術結社に入るということは、つまり退学して親元からも離れるということだ

寮母だって辞めることになる


この男は何を知って、こんなことを口走ったのか


『迎えようか』という、まるで景がすんなり妖術結社に入ることを受け入れるかのような言い方に、爽馬は目の前の父親を軽蔑したような目で見た
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