生徒だけど寮母やります!2
私の寮母生活9
a certain request
20××年 3月初旬
アメリカ カリフォルニア州
15歳であるルーク・ウォリナーは、その地域でも有名な私立高校に通っていた
「ルーク、一緒に帰りましょ」
「私も!」
放課後
容姿端麗、頭脳明晰な彼にいつも通り群がってくる女子たち
次の瞬間、机に置いてあるルークのケータイがバイブで震えだす
着信画面には「マイケル」の文字
「.....あ、ちょっとごめん」
「「えーっ」」
彼は内心少し助かったと思いながらそのケータイを手に取り、人気のない場所へと移動した
「はい、なんですか」
『ああ、ルーク。急用がある。急いで本部に来てくれないか』
「急用.....ですか?分かりました」
それだけ言うと電話はプツリと切れて、ルークは不思議な気持ちでケータイの画面を見下ろす
カモフラージュのために彼が「マイケル」で登録している電話番号は、実はMagicAssociation本部のものだった
急用なんて.....珍しいな.....
まだ年齢も若く、学業と仕事の二足の草鞋を履くルークは、まだあまり重要な仕事に参加させてもらえることはない
とりあえず、今すぐ本部に向かおう
ルークはケータイをしまい踵を返すと、すぐさまMagicAssociationの本部に向かうため学校を出て行った