生徒だけど寮母やります!2
プルルルル
プルルルルルル.....
『.....Hello』
「Hello,SomaKotaka.日本語喋れるので、日本語で大丈夫ですよ。初めまして、
ルーク・ウォリナーといいマス。今回のあなたの電話の内容を伺いました」
日本の学校、つまり私立魔術妖術高等学校へと行くことになったルークは、電話してきた人物から直接その内容を詳しく聞く権利があるとして、上司からその電話番号を入手していた
確かに相手の声は、男性にしては高めで透き通った、同い年ぐらいの男の子の声だ
小高爽馬は
『そうですか』
と無感情に呟く
この少年が.....この依頼を.....?
ルークは予想に反して冷静、というよりも自分にあまり関心が無さそうな相手の反応に、少しだけ驚きながら言った
「実は今回の件を受けて、私が私立魔術妖術高等学校へ生徒として入学し、狙われている女子生徒を護衛、その近辺を捜査をすることになりまシタ」
『..........本当ですか。.....ありがとうございます』
少しの間をあけた後、小高爽馬は驚いたようにお礼を述べる
安心したのだろう
ルークは彼の小さなため息を電話越しに感じた
『ここまでしてもらえるとは.....というか、相手にされるかどうかも、分かりませんでした』
「もちろん、100%あなたの言葉を信じているわけではありませんよ。でも、勇気を出して電話をかけてきた日本人と、狙われている女の子が気になったんです。彼女の名前を教えてください」