生徒だけど寮母やります!2
景は、何も言わず黙り込む結斗を見て
彼はかなり複雑な心境にあるのだろう
そう思った
しかし
「結斗.....おま.....どうした?汗かいてんぞ.....」
市河が彼の異変に気付き、顔色を伺う
結斗はそんな彼の奥にいるルークと目を合わせると
「ねぇルーク君、爽馬がこんなことをしてる理由に、景ちゃんのお姉さんが関わってるって考えたことある?」
そう尋ねた
「私の.....お姉ちゃん.....」
またも思わぬところで出てくる姉の存在
それってつまり、爽馬はお姉ちゃんに接触してるってこと?
お姉ちゃんが生きていて、今回の件に関わっているということ?
景がまさかそんなはず、と思いルークを見ると、彼は景と結斗を交互に見て
「ある。その可能性は、少し考えた」
そう言った
その言葉に、その場にいた全員が息を飲んだ
「なんで.....なんでそう思うんだ2人とも.....」
咲夜の疑問に、ルークが答える
「小高爽馬は自分の意思で犯罪なんかする人じゃない。断れなかった理由が、もしかしたら彼女にあるかもしれないと少し考えたタ。それに弥隼の占いで、彼女が命を擦り減らしながら生きてることもかなり気になった」
ルークの言うことに、結斗は「そう.....そうだよね.....」と頷くと
「それに.....」
と続ける