生徒だけど寮母やります!2


冗談がヒドイ.....



彼の言うことはどこまでが本気で、どこからが冗談なのかがよく分からない



けれど、自分の裸を見せるなんて恥ずかし過ぎて絶対に無理だ


「てかっ.....早く女子寮帰れって言ったのライだから.....」


ぶつぶつと景が不満を漏らす


「.....」


脚が痛いのか、景が片脚だけに重心を掛けて立っているのに気づき、ライは景の脇の下に腕を入れ彼女を持ち上げると、そのまま自分の腰に白く滑らかな脚を巻きつかせるように抱いた


「わっ.....ライ」


抵抗するすべもなく持ち上げられる体


景は脚を開いて彼の腰を挟む自分の姿に、なんとも言えない羞恥がこみ上げてきた


身体と身体がぴったりとくっついて、二人の距離はゼロ


「ラ.....イ.....」


彼の色白で綺麗な顔が目の前にあり、そしてその鋭い瞳でじっと見つめられて、心臓が壊れそうなくらい高鳴っている


こんなこと.....

こんな.....こと.....


羞恥と共に、どうしようもなく身を焦がす自分が嫌になった


「私.....」


ライが僅かに顔を傾け、顔を近づける


「ん」

唇が重なって始まる長いキス



い.....息が.....!!


「っふ」

景が少し抵抗して顎を引っ込めると、ライは覗き込むように彼女の唇を追って自分のそれを重ねてきた


「んっ」

「..........息止めんな」

「.....させてくれないくせに.....」



息を上気させ


目と目を合わせ2人は暫く見つめ合う


「悪い.....夢中になりすぎた」

「.....」


彼の目が、しっかりと自分だけを映していることが嬉しかった


景はライのTシャツを握りしめ


「ライ.....あの.....」

と声を振り絞る


「ん?」



ちゅ.....


そして、意を決して自分からの触れるような短いキス


顔を離した後はどうしたらいいのか分からず、赤面しながら

「好き.....です.....」


そう呟いた



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