生徒だけど寮母やります!2

『狐の密会』


吐き気がしそうな字面に、爽馬は僅かに視線を下げる



「まー分かると思うけど、つまりはお前の親父からの招集だ。俺とミコトとウスイとお前と.....」


何故知っているのか分からないが、指折り招集されたメンバーの名前を上げるアカギ


『ミコト』と『ウスイ』は聞いた事があるような無いような名前で、恐らく彼の兄弟だ


「隆馬と恭馬と.....由馬もいたっけ?あ、あとハナ」


そして彼は爽馬の兄弟のうち三人の名前の後に、あの女性の名前を付け加えた



..........え


「ハナ?あの人、狐じゃないでしょう」


狐じゃなくて.....ワーウルフ.....



アカギは爽馬の言葉に頷くと

「そうそう、あいつ狼女なんだよな」

と人差し指を立てる


彼の言葉は、爽馬に彼女が景の姉である事を確信させた


この人.....知ってるんだ.....


「..........前から思ってたけど、何であの人妖術結社にいるの」


冷たい言い方をした爽馬を見て、アカギは「おーおー」とオーバーに反応する


「まぁそう嫌ってやるなよ、良い人じゃん」



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