生徒だけど寮母やります!2
「嫌ってるわけじゃない.....」
「あ、そう?俺も良くわからんけど、一文無しで行くあてもなく歩いてたところを妖術結社が保護して、それからはここで働いてるらしい。確かに狼女って言うくらいだし魔術系の人なんだけどさ、その環境が嫌になって出てきたっつーんだから、まぁ敵ではないって事だし良いじゃん」
爽馬はアカギの言葉に肯定も否定もせず「そう」と一言発した
家出した笠上美音
それを不運にも保護したのが妖術結社ということか.....
この話題はこれ以上発展する事がないと見たアカギは
「じゃー俺行くわ」
と立ち上がる
「お前せっかくその顔なんだし女つくれ女」
「早く帰ってください」
いらぬ忠告に爽馬が真顔になると、アカギはフッと優しい表情で笑って爽馬を見た
「忘れずこいよ」
「後が怖いんでいきます」
アカギは爽馬の言葉に「確かに」と笑うと、そそくさと部屋を出て行った