生徒だけど寮母やります!2
それからハナは、爽馬を意識しているようだった
一般的に言えば、自分に告白してきた異性を意識しないことの方が珍しいのかもしれない
しかし少なくとも自分は今まで、誰に告白されようと興味など持つことがなかった
だから、この反応が良いのか悪いのかは良くわからなかった
異性としてみてくれるようになったのか
それとも警戒されているのか
会話は以前より少し減ったけれど
目が合う回数は増えた
これがもし景との間で起きたら、嫌だと思った
それから数日が経ったある日
朝、たまたま起床時間が重なったアカギと共に食堂へ行って朝食を受け取ると、丁度ハナが朝食を食べ始めていたところだった
「グモーニン、ハナー。相席よろし?」
「.....ええ、どうぞ」
何も知らない能天気なアカギに、ハナはコクリと頷く
爽馬はアカギと共に表示一つ変えぬまま席まで行くと、朝食の乗ったプレートを静かにテーブルに置いた
席に座る際、一瞬ちらりとハナを見る
アカギに気づかれないように
ハナには気づいてもらえるように
思惑通り、ハナは一瞬反応した