生徒だけど寮母やります!2
ソファで腰を起こしたままの爽馬は、ハナとの距離を少し詰める
爽馬の目は、しつかりとハナをとらえていた
「爽馬くん......」
_______お願いだ
「ハナさん.....僕があなたを守ります」
_______もう他に何も出来ないから
「や、やめてよ。爽馬くんにとったら、私なんて年上のおばさんでしょ」
_______せめて最後に
「.....数歳しか違いませんけど」
_______最後に
真っ直ぐとハナを見つめる
爽馬の青い瞳
ハナの手首を掴む、白くて、けれど逞しい長い腕
「.....なんて顔するのよ」
困り果てたハナの言葉に
爽馬は唇をきつく結んだ
_______僕を好きになって
_______そして一緒にここを出て
_______全て終わらせよう
思いは言葉にならず、爽馬は再び眠りに落ちソファに倒れこむ
ハナはそんな爽馬の頭を優しく撫でた
「.....寝ちゃったかしら」
そして
「.....何でだろうね.....本当に君は.....こんな女が好きなんて、全く不幸な困った奴さ.....」
と呟いた