生徒だけど寮母やります!2
*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・
翌日
爽馬はロビーのソファの上で目を覚ます
ハッと周りを見渡すと、近くにアカギが座っていた
雑誌を読んでいる彼は爽馬が起きたことに気づく
「はよ。お前部屋にも戻らねぇで、こんなとこで寝てー、襲われんぞ☆」
「気持ち悪」
悪い目覚めを吹き飛ばすかのように爽馬は頭を振ると、頭に手を当てて溜息をついた
「なんだお前ロダンの考える人みたいなポーズで、昨日の飲み会で失敗でもしたか?」
「昨日の飲み会出てません」
爽馬はいつしかアカギに無理やり飲み会に連れていかれ、ベロベロに酔っ払って吐く同僚たちを目の当たりにした時のことを思い出す
絶句する爽馬は「いつものことだけど」と周りから笑われ、それ以来二度とあのカオスな場所には行かないと心に誓った
「まぁ20歳になったらまた行けば.....って、そうそう、お前のケータイさっき鳴ってたぞ」
アカギから指摘され、爽馬は
「え?」
と、困惑した表情で黒いパンツのポケットを探る
アカギはそんな爽馬の姿を見ながら
「てかお前ケータイ持ってたんだな。使うの見たことなかったし」
と、肩をすくめた
「普段は.....使いません.....」
爽馬は着信元の電話番号をジッと見る
この数字の羅列......
MagicAssociationの.....藤樫ルーク
「誰から?」
「.....いや、別に」
爽馬は不思議そうに自分を見るアカギから目をそらすと、すっくと立ち上がり自分の部屋へ向かって走っていった