生徒だけど寮母やります!2
そんな穏やかな時間
朝食を食べながら他愛ない会話をしたり
結斗の家がいかに豪華であったかを、みんなで満宵に説明したり
景は彼らの会話に混ざりながらふと横を見て、隣に座るライが遠くを見つめていることに気がついた
「ライ.....?」
彼が見つめる先にあるのは、大きな窓
景も気になってそちらを見ると、窓の外を人影が3人、こちらに向かって歩いてくるのが分かった
「.....あれは?」
「.....めんどくせーのが来た」
ライがぼそりと呟いてから人影は鮮明になり、やっと誰であるかを理解する
.....あ.....!
あれは.....
「鈴菜ちゃんと柊ちゃんと有姫ちゃん!」
「「え?」」
「「ん?」」
景は昨日自分を応援してくれた友人達の名を呼ぶと同時に、ガタッと椅子から立ち上がる
話に夢中だった全員もそんな景に注目すると、窓の方を振り返った
景、咲夜、ライ、千加、千冬、満宵に関しては昨日会っている彼女たち
小高家から帰ったのは夜遅くで、あれから会っていない
心配して朝から来てくれたのだろう
彼らは景に続いて椅子から立ち上がると、彼女たちを迎えに玄関へと走った