生徒だけど寮母やります!2






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「ふーん.....火野と伊吹ねぇ」


月曜日


生徒たちは金曜日から引き続き、水曜日及び木曜日に行われる文化祭の準備に勤しんでいる


そんな中

景は2年4組の出し物である『魔界Bar』のチケットを切るハサミを持つ手を止め、鈴菜の言葉にハァと溜息をついた


「結斗.....ほんとに私のこと好きなのかなぁ?」

「それ告白された人が言うセリフじゃないよね.....」


さらに鈴菜の横でこちらを覗き込んで苦笑する柊に

「だよねー.....」

と景は項垂れる


「結斗から告白された、なんて、私妄言吐いてるみたい」


景は教室の向こうの方で、女子に囲まれ採寸を受ける結斗を見た


「誰もそこまで言ってないやんか、手ェ動かしてくれへん?」


鈴菜の辛い言葉に景はムッとしながら、体育座りした足元に置いてある紙とハサミを手に取る


黙って作業を再開する彼女をチラリと見て、鈴菜は手を動かしながら言った


「ま、正解は伊吹やなー。金持ちだし紳士だし真摯(?)だし」


「そうなの??」


ハッと鈴菜を見る景にすかさず柊が

「違うよ景ちゃん」

と首を振る


「そりゃ景ちゃんが好きだなぁって思った人が正解だよ」


超当たり前のド正論に感心した景は


彼女たちがガールズトークでギャーギャー騒ぐ人じゃなくてよかったと思いながら、向こうの方で採寸に勤しむ有姫を見た
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