生徒だけど寮母やります!2
ライは眉根を寄せ、数度頷く


そして鋭い目つきで再び小田を見つめると


「そんなことしたら俺の父親が学校に九雷光を解雇しろなんて言い出しかねないけど、どうしてあの人は今でもここで働けているんですか」

と尋ねる



景もライの言葉を聞きながら


確かにライのお父さんは、よくそれを踏まえた上でライを入学させようとしたなぁ.....と心の中で首を捻った



そもそも最初、中学生のライはこの学校に入学することを嫌がっていた



ならばその気持ちを利用して「無理に入学しなくていい」と、実の母のいる学校に入ったりしないよう誘導することも出来たはず



「それは私が駄々をこねたからね」


全員がそう答えた小田に注目すると、代表するように「どう駄々をこねたんです?」と咲夜が尋ねた



「私は強力な結界使いでね、長年保健室で働きながら生徒たちを守っていたのよ。それは今でもそうなの。ここにいた頃のように学校全体は守れないけど、一部結界を張って、あなたたちを見守ってるわ。

だからあの時、『九雷光さんを養護教諭後任とした場合のみ、定年後の協力を引き受ける』という条件を学校に出したのよ」



「おーー」

感嘆の声を上げてぱちぱちと拍手を送る咲夜を、市河が肘で突く


景、結斗も納得したような表情を見せるが、ライだけは苦い顔をしていた



「それともう一つ」

彼が声のトーンを落として言う


ライの雰囲気からして、いい話ではなさそうだ
< 341 / 547 >

この作品をシェア

pagetop