生徒だけど寮母やります!2
そして彼女の肩を抱いてその手の中のケータイを覗き込むと、彼も眉をしかめて声にならない声を漏らした
「ルーク?何があった」
「寮母さん?」
怪訝な顔をする市河と千冬
景は恐る恐るケータイを一度タップし、改めて確認してから2人に視線を戻した
「非通知で.....お姉ちゃんから、メールが入った.....」
「「!?」」
「5分前に.....‘‘東第四小学校に来て 美音’’って.....どこそこ?」
みんなして怪訝な顔をするが、市河だけがハッとして景を見る
「俺が通ってた小学校.....こっから一番近い、今はもう廃校になって使われてない小学校!」
それを聞いた市河以外の3人は「えっ」と声をあげ、顔を見合わせる
震え上がった景の肩をルークが優しく抱き、ゆっくりと撫でながら口を開いた
「その小学校の名前を知っていてそこに呼び出しタトいうことは、彼女はここにいて景を見てるってコトだね」
「でも今更なんで.....」
市河は掠れた声で呟く景を、しっかりとした瞳で見据える
「でも、行くだろ?会えるかもしれない、お姉さんに」
数秒思いつめたような顔をしていた景だったが、それを聞いて強く頷く
「行く。日向、小学校まで案内お願い!」
景の言葉に4人はアイコンタクトを取ると、市河に続くように駆け出した