生徒だけど寮母やります!2



「はぁ.....はぁ.....」


気持ちが焦って、足取りが早くなる


小学校に行けばいるの?

お姉ちゃん.....


もはや走る自分の横を早歩きするルークの、心配そうな視線を感じながら景は祈った



会えるように.....

会って話ができるように.....


「四小の位置情報、グループに転送して手短に用件書いたらすぐ既読ついたから、多分あいつらも追ってくる」


先頭を走り周囲に注意しながらケータイをいじっていた市河の報告に、景はいくらか気が楽になった


「グッジョブ.....日向」

「いーえ。あともう少しだから頑張れ景」

「うん.....!」


励まされて強く返事すると、背中を向けたままの市河が親指を立てる


次の瞬間後ろから何かの気配を感じ、景は即座に振り返った


「景ちゃん、話聞いたよ!」

「いっちーナイス」

「結斗!ライ!」


その正体はメッセージを読んですぐに駆けつけた結斗とライ


おそらく結斗は霧姿で移動

ライはテレポートでも使ったのだろう


「早いよ2人とも!」

感激する景を見ながら市河が

「レスキューBさっすがー。残念なほど景への救助精神が高いよねー」

とボヤいた

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