生徒だけど寮母やります!2
「.....じゃあ次はドラゴンがなんとかしてよ、まだ僕見たことないし。君が火を噴くところ」
「ん?この人たちを炙るの??」
さらっと怖い提案をする千冬に、ルークは笑顔で首をかしげる
しかしながら冗談を言っている場合ではない
「ほらルーク!日朝の少女戦士じゃないんだ、だれも変身は待ってくれない!」
「haha」
フィールドを脱出し持ち直した何人かがこちらに向かって一直線に走ってくる
とりあえずルークは手を前に突き出して、前を見据えた
「炙るのはかわいそうだからしないけど、俺の熱い気持ちでも、プレゼントしておこうカナ。夏だから」
次の瞬間、ルークの手のひらからブワッと風が発生し、追手たちを包んだ
「うわぁあああああ!」
「アづっ!?」
「なんっだこれ!」
ルークの風を食らった者は、顔を歪め口々に叫びだす
何が起こったのか訳が分からないという顔をする千冬に、ルークは得意げに説明した
「今のは100℃の熱風」
「ひゃっ.....!?」
「大丈夫、熱湯じゃなくテ、熱風だし。極限のサウナみたいなものだよ」
「.....鬼だ」
「龍だよ」
とはいえ追手もただの人間ではない
ジャッッ!!!
1人が片手から氷の塊を生み出すと、もう一人が竜巻のような衝撃を起こす
ピシィィィッッ!!!
瞬く間に細分化されれた氷が辺りに吹き飛び、周辺はみるみるうちに涼しくなった