生徒だけど寮母やります!2

「オー凄い、凄い涼しいネ」

「感心してる場合じゃない!」


自分の熱風を打破された事を気にもとめず、キラキラと空中を散る粉砕氷の恩恵を受けるルーク



「あのクソガキ供!」

「こうなったら容赦するな!」

「「「はい!!」」」


肩でゼイゼイ呼吸をしながらこちらを睨み、憤怒の感情をあらわにする彼ら

追手に劣らぬ脅威の熱風を出したことで煽ってしまったようだ


「ちょっ、え」

「What the.....エー、焼く?」


とはいえ再びこちらに向かって走り出した彼らとの距離はかなり近い

20メートルくらいだろうか


普通に龍の炎を出しては深い火傷を負わせる可能性があり、ルークは炎を出すのを躊躇い一瞬のうちに様々なことを考えた


What should I do?
I'm too strong!
Is this self defense?
Hey,Can I use my blaze,Chifuyu?


いくら敵、追っ手といえど焼いて火傷を負わせていいなんてことは無い

はずだ


ルークが他に何をしていいのか分からず、もう一度熱風を出そうと右手を前に突き出したその時


バチバチバチッッ!!


まるで金色の槍が空から降ったように目の前が光り、2人はハッとして上を見上げた

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