生徒だけど寮母やります!2

対してルークを良く知る一年生は顔色も変えずに肩をすくめる


「まぁルークなら大丈夫でしょ。彼 so strong だし。ねぇ千冬」


「.....いや千加、ルークの事バカにし過ぎでしょう.....。でもあれ以上妖術結社がルークを襲うことはないかと思いますよ。彼らだって自分が大事だろうし、わざわざ炙られに行くことはないだろうから」


満宵もうんうんと頷くと

「それに妖術結社の人たちは景ちゃんと小高先輩だけが狙いだったみたいだしね。だからたとえルークじゃなくて僕たちでも、1人でいるところを狙われたりしないんじゃないかなって思ったんだけどー、どうかな?」

と先輩たちに対して意見を求める


一年生2人の意見に同意したのは母の入れた茶をすすっていた市河だった


「確かにそうだな。俺も屋上に1人残されたときヤバイって思ったけど、アイツら爽馬と景以外は眼中にないのか、大して突っかかってこなかったから簡単に逃げれたし」


正座でみんなの話を静かに聞いていた母シヅキは、息子のあっけらかんとした様に初めてため息をつく

「あんた命拾いしたね」


その横にいた叔母カヅキもハハと笑うと

「こんな雑魚相手にしてる暇なんかないって思われたんちゃう」

と市河をからかった


とはいえ市河も剣道で培った技術をフル活用し(しかも木刀とスチール棒の二刀流で)透視能力と併用して戦ってくれたと聞いている


それを思い出し景がフォローしようとする前に、ライがひょいと手をあげた



「ところでいっちーを屋上に取り残したクソフェミニストもここに辿り着いてないけど」
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