生徒だけど寮母やります!2



「やっぱうちのクラスの担任、水穂先生だったね〜」

「それより重要なのは生物基礎の先生よ!佐枝先生になったら生物基礎は捨てたと思った方がいいわ」

「有姫ちゃんとことん佐枝さんのこと嫌いだね」


体育館での始業式が終わり、景はまたまた同じクラスになった波屋有姫と雑談をしながら教室へ戻っている途中だった


人の波に流されるままに歩いていた景


後ろには鈴菜、柊、久しぶりに登場する果子の3人が歩いている


そのまた後方には、ライと結斗が女子、特に一年生の目線をかっさらいながら歩いていた


そのとき

「笠上さん」

景は1人のとある生徒に声をかけられ、ふと横を向く


顔を見てみると、見たことはあるが名前までは知らない男子生徒だった


だ、誰だろう?

「今年から同じクラスだね」


そう言われハッとする


同じ2年4組配属になって、私に興味を持って声を掛けてくれたのだろうか


誰だろう、なんて思ってしまったことを申し訳なく思いながら


「よろしくね」

と景は微笑む


.....てか私、この人の名前すら知らないんだけど!


景は焦って申し訳なさそうに

「えっと、お名前は?」

そう尋ねた
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