生徒だけど寮母やります!2






ずっと無言で並んで歩いていた結斗とライ


「あの先輩2人超かっこいいんだけど!?」

「2人とも背高いしスタイル良すぎない?」

「何先輩かなぁ!?」


女子の好奇の目が集まり、ずっとライの機嫌が悪いのは長年の経験で顔を見なくてもわかる


しかし結斗は横を歩くライがわずかに険しい表情をした事に、おや?とその視線の先を見た


景が男子生徒に話しかけられている


なるほどね


結斗はふっと笑って


「潮見(シオミ)君だね」と言った

「潮見?」

「そう。一年生の時に同じクラスだった水属性の魔法使いの子。学科授業で見た事ない?」

「さあ」


彼と景はただ他愛ない会話をしているようだった


時折潮見が何か喋っては、景が微笑む


「なんだあれ」

結斗は、そりゃ景ちゃんだってクラスの他の男子と喋るよ、と言いたかったが


妙な違和感を覚え潮見を見据えた


< 61 / 547 >

この作品をシェア

pagetop