生徒だけど寮母やります!2
「今日の事、なんですか」
「潮見の言ってた事。まぁ彼じゃないけど、ちょっと気になってね。君、彼曰く本部の人間だったね」
結斗の言う事に、ルークはカラカラと笑う
「そうですネ。そう言われましたよ」
バカにされているのか相手にされていないのか分からないが、結斗は彼の瞳を見据えたまま
「彼のおかげというのは不本意だけど、潮見がいなければ気づかなかった。君はMagicAssociation(マジックアソシエーション)の人間、そうだね?」
と確認した
「そうです」
意外にも結斗の言う事をあっさり認めるルーク
「隠していましたが、秘密にしないといけないわけじゃナイ」
結斗はその言葉に溜め込んだ息を吐き出すと
「非常に不気味だよ」
と嘲笑ったような笑みを浮かべた
「なんで俺がここにいるのかって事ですカ?」
「そうだね。潮見が不思議がったのも納得できるよ。特に不気味なのはMagicAssociation自体が極めて善良で格式ある組織だから。本当に君がここにいる理由が思いつかないから、かな」