生徒だけど寮母やります!2
リビングに出ると、テーブルには既に7人が着席していた
「おはよう景ちゃん」
「はよ」
「はよっす」
「おはよーございます」
「おはようございます」
「おはよう。何かおはようの大合唱だね」
景はずらりと座ってこちらを向く男子生徒たちになんとも言えないシュールさを覚えながら、一人一人にパンを分けていく
「ありがとう景ちゃん」
「どういたしまして。えっと、まだ起きて来てないのはミヨちゃんと咲.....」
そう言いながら景が空席のうちの一つを見下ろすと、そこには自分が用意したものよりもひとまわり大きなナプキンが置いてあった
「なにこ.....って、うわ咲夜!」
そう、そこにいたのはナプキンではなく、一旦木綿姿の咲夜
彼はその姿のまま「おはよ」と挨拶をしてケラケラと笑った
彼はたまにこういったイタズラを仕掛けてくる
「え、この布、布川先輩なんですか?」
一年生は奇妙なものを見るように咲夜を見て
「とりあえず病院行ったらいいよ、咲夜」
市河はパンにジャムを塗りながらそう軽く流した
「分かってねーな。咲夜が布になってんじゃねー。布が普段咲夜の姿で生活してんだよ」
「何それ萌える。パンいくつがいい?」
「布萌え?せやなぁ、3つで」
景は確かに布姿の咲夜ってちょっと可愛く見えるんだよなぁと思いながら、その姿をじっと見た