気ままな恋愛事情
この学園では落ちこぼれと呼ばれる、
しかし普通の学校ではトップになるであろうその成績は、何とも微妙である





それでもこのエレヴィンに通えているのは、ずば抜けた運動神経のおかげだ





セナは小さい頃から運動能力がずば抜けて高く、学力も高かったため、推薦を貰えたのだが・・・




しかしセナは早くも後悔していた





なんと言ってもここは王都、貴族が多く通っているとなると、もしかすればこの中から第二、第三王子と婚礼をあげる方が出てくるかも知れない






このアルバローナの王族は、先王陛下、王や王妃の他に、三人の王子が居る





三人の王子はみな仲が良く
王位争いなどとは無縁なのだが、
もしもの事を考えて、王子の弱みである恋人が出来た場合
婚約式まで公表しないことになっている




ただし、長男の皇太子はすでに他国の王女との婚礼が決まっているが




誰が王族になるかわからない故に、この学園に通っている生徒は教師からも恭しく接される





庶民だというのに、いきなり教師から貴族達のような扱いを受けたセナはすでに普通の生活が恋しくなっていた




まぁ、ルミは貴族と思われていない上に問題児なため、貴族達同様の扱い云々はない
< 10 / 31 >

この作品をシェア

pagetop