気ままな恋愛事情
がしっとルミの肩を掴んだセナの手




ルミはいくつか前にこんな事あったな、と考えながら振り向いた




あらら・・・




そこには以前と同じ、強面な黒いオーラをまとって笑いかけるセナの姿が




何もしなければ美人なのに・・・




しかしこの恐怖の笑顔に慣れてしなったルミは



自分がこの顔にさせていると気づかずにぼんやりと考えていた



「・・・どうしたの、セナちゃん」




「どうしたもこうしたも!本当にその人大丈夫な人なの!?」



「・・・その人?」




「お菓子をくれる彼よ!」




「ああ、うん。優しいよ?」




答えながら、小さい頃から仲の良かった彼を思い出す




いつも親切に気がけてくれる、優しい彼



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