気ままな恋愛事情
どうして誰も入れないように出来たのか



どうして教師さえも持っていない鍵を持っているのか




どうして他の空き部屋と違い家具があるのか





それはルーベルトの身分のせいであった





王族というご身分、常に周りに気を遣い、常に命を狙われている





そこで、王族には一人一つ部屋が与えられるのだ




その一室は王族が休める場所になるよう、家具が設けられている





鍵とそのスペアの二つとも王子に与えられ、そのスペアをルミは持っていた




到底あり得ない事だが、王子はルミに鍵をあげた




ルミとルーベルトは初等部の頃からの仲だ




幼なじみとも言える関係なのだから、ルーベルトが気を許しているのは当たり前だった




ルミの父は王の補佐である宰相をしているため、ルミ自身も王宮に遊びに行った事が何度かある




そこで会ったのがルーベルトだ




話が合い、そこから二人は抜け出して会うようになった



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