気ままな恋愛事情
天使のような容姿に、じっと見つめられたらどんな男も平常心ではいられないのだ


たとえそれが無表情であっても…



それをよく見かけるルーベルトは、同情しながらもほくそ笑んでいたのだが…


その男はなにがしたかったのだろう?



ルミの事が好きなのならば名前くらい言ってアピールする筈だし、興味がないのならお菓子くれるのはおかしい…



「ねぇルミ、その男ってどんな感じの人だった?」



「…えっと…赤………でかい」



まぁルミが文で話さないのはいつものことだから、置いとくとして、赤…


髪の毛、だろうか?ここは言わずとしれた名門校なのだから、不良なんか居ないはず、なのだが…


天然か?


いや、ルミがこうなのだから、絶対いないとは言いきれないか…






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