気ままな恋愛事情
「・・・ふぅ・・・朝か」




気だるげにそう呟いたルミは、
学園の制服に着替えると部屋を出て、階段を降りた





「あら、おはようルミ。よく眠れた?」





リビングに来たルミに声をかけたのは
ルミの母親のルーシー・ブラウン





「・・・ん。・・・眠れた、よ」





まだ少し眠いのか、舌足らずな娘に苦笑いを浮かべるも、
朝ご飯を食べるようにルミをせかす



しかしルーシーがよそいだ朝食は大人の男も胃もたれを起こしてしまいそうなくらいの量だ





「ほら、早くしないと遅刻しちゃうわよ?」





「・・・うん。ごはん」





ルミは何をするにも無気力で無口なのだが、
食い意地だけは凄まじく、特に甘いものにはめがない




その華奢な体の何処に入っているのか、全て大盛りの朝食をパクパクと口の中に入れていき、
あっという間に朝食を完食してしまった


「…ごちそ、さま」


完食すると、もう一度部屋に戻り学園指定のバックを持つと、渋々といったように学園に向かった





「・・・・行ってき、ます」





「はーい頑張ってね、行ってらっしゃい」






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