気ままな恋愛事情
エレヴィン学園
エレヴィン学園
その学園は王都にある三つの学園の中で一番規模の大きな学園で、
その分一番財力が必要になる
つまり七割が貴族と、地位の高い者達が通っている所だ
しかし、王都から離れた小さな町や村で成功し、
貴族よりも財力のある、庶民らも通っている
「・・・・はぁ。やだなぁ」
ルミは貴族であり
ルミの父親は王族の次に官位の高い、
王を補佐する宰相という職に就いていて、
学園での地位は、2人の王子の次に高い
しかし、学園の生徒たちはルミが宰相の娘だとは知らなかった
もし、それが知れれば周りの生徒達は、
その地位と権力目当てに、こぞってルミに群がるだろう
それに、貴族となると
立ち振る舞いや言葉遣いにも細心の注意をはらわなくてはならない
勿論貴族であるルミは貴族言葉も礼儀作法も完璧なのだが・・・
ルミは貴族達の腹のわりあいのような会話に参加する気は毛頭なかった
それに、ルミは表情をうまく作る事が出来ない
ゆえに貴族だとばれてそれを指摘されることは避けたかった
まあ、
ルミからしてみれば、ただたんに
地位を聞かれなかったから言っていない、というだけだが・・・