気ままな恋愛事情
「ルミさん!目を開けてください!」





「・・・ふぇ?」






教師が目ざとく見つけて声を掛けるが、ルミの意識はどんどん遠くなってく






毎度の事なので、こうなったルミにはもう何を言っても無駄だとみなが知っていた






学園始まって以来の問題児に、教師は頭を抱えた






他の生徒達は呆れつつ、非難するような視線を送る






自分たちは必死に学習しているというのに、全くルミは意欲が無いからだ






自分が必死に行っていると言うのに周りが不真面目だったら、恨めしくなるのは当然の事ともいえた






「あ~ん~た~ね~!何寝てんのよ!?」





そんな時ルミに声を掛けたのはセナ・スミス





セナは天才肌なルミとは違い、努力家であった





いや、努力をしないとついて行けないというのが実際のところだが・・・



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