鳥のように
「よろしく・・・です。」
「お前、空が見たいんだろ?だったら、
俺が、空、見せてやるよ。」
神木さんのその言葉に、胸が高鳴った。
それと同時に、できるわけが無い。
そう、諦めも混ざって、複雑な気持ちだった。
だけど、そんなことを言ってくれたのは初めてだったからから、嬉しくて、まだ忘れられてないんだって、私でもいいんだって感じて、すごくすごく涙が出そうになった。
ううん、もう出ているかもしれない。
こんなに嬉しいことなんてない。
こんな私でも空を見れるかもしれない。
そんな当たり前のことが私には何よりの希望であって、幸せなんだ。