ツンデレ年下彼氏とブスガッキー《完結》
ユリside



「コウシくんの顔に傷が付いたら、
イヤだと思ったんだもん」



アタシはあの時の気持ちを
そのまま素言葉にした。


コウシは驚いたのか、
言葉を詰まらせている。


警察官から出されたお茶に口を付け、
また一息ついた。



「な??
お前さあ…
俺のこと好きなんだろう??」


「え??
あ、いや、
そういう訳じゃないけど…、
だから…その…」


「ちょっと、こっち来い!!」



コウシはアタシの腕を掴み、
その部屋から出た。


薄暗い人気のない階段の陰へ引っ張っていく。
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