ツンデレ年下彼氏とブスガッキー《完結》
「コウシ!!待って!!!」



アタシの背後から声が聞こえる。


振り返ると、
シノブちゃんが立っていた。


文句を言おうとしたコウシを、
止めたのだ。


シノブちゃんとは、
夏休み中、
何度かコウシの家で顔を合わせている。


でも、少しだけ
…まだ気まずい(~_~)



「何だよ。姉ちゃんか~」


「コウシ、
二年の教室前で文句なんて言ったら、
ユリちゃんだって迷惑でしょ!
我慢しないと!!」


「ちぇっ。わかったよ…」



少し不機嫌なコウシは、
アタシの顔を見ると、
「早く行こうぜ!」と声を上げた。
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