ツンデレ年下彼氏とブスガッキー《完結》
「コウシ!!
何で走って行っちゃうの!?」



コウシは何も言わず、
黙ったままアタシに顔を向ける。


いつものコウシとは違って、
弱々しく寂しそうな表情をしていた。



「……コウシ。どうしたの??」


「何でもない」



感情の入っていないコウシの言葉。



「何でもないわけないじゃん!!
どうしちゃったの??」



アタシはコウシの顔を覗きこんだ。


すると、
コウシは立ち上がり、
アタシの身体を抱きしめた。

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