ツンデレ年下彼氏とブスガッキー《完結》
「アタシのやったことは、
ただの暴力だし、
大会もめちゃくちゃにしたんだよ。
だから…」


「ううん…。
私もコウシが心配で、
リングに飛び込みたかった。
でもユリちゃんのように
ホントに飛び込むことは出来なかったもん。
……だから、私は負けたと思ったの」



アタシはそれ以上、
シノブちゃんに声をかけることが出来なかった。


シノブちゃんの顔を見ていると、
胸が苦しくなったから。



シノブちゃんにとっては、
大切な弟だもんね。


コウシを想う気持ちは一緒だよね。



舞い上がる枯葉を見つめることしか出来ないアタシだった。

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