記憶のその先
昔の記憶
それは遠い昔の記憶
〈ひな……ひなちゃん、起きて〉
「……ん…. りゅう…君?」
『こんなところで寝てたら風邪ひくよ?』
『ほら、早くお家に入ろう?』
「うん…」
私はりゅう君に手を引かれ家の中に入る
〈龍牙、どこに行ってたんだもう帰るぞ
それでは立花さんまだ機会があれば、失礼します〉
『じゃあね、ひなちゃん』
え、もう行っちゃうの?
やだ…
「りゅう君……やだっ……1人にしないで!」
『大丈夫だよ、また会いに来るからね、ずっと僕はひなちゃんの事想ってるから』
それからりゅう君が私に会いに来ることはなかった