記憶のその先
「……うっ………ひっく……、つ…つらいよぉ…うっ…………も…やだぁ……うっ……うわぁぁん」







私は今までの家での生活のことや学校での出来事をりゅう君に全て話した








りゅう君はただ『うん、うん』と私の頭を撫でながら聞いてくれた








『辛かったな、ひな。でももう大丈夫だ。』








「……うっ………え……?」








『ひなは今日から俺の家に来るんだ』








「え…?」








『さっ、そうと決まれば行くぞ』








「えっ、ちょ……りゅう君!?」








りゅう君は私を抱え込み走り出した








私は状況をつかめずにいた








少し経つと私の家に着いていた








なんだ……私の家か……








『ひな、荷物まとめろ』








「えっ!」







りゅう君は私の手を引いて勝手に家の中に入った








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