記憶のその先
危険
龍牙said







くそっ、せっかくひなといいところだったのにあの野郎






ピチャッ!





俺は客間の扉を思いきり開けた






〈やっと来たか。おせぇよ黒夜の若頭。〉





『るせぇよ。前も言ったようお前らと組むつもりはねぇ。』






『出て行け。』





〈ひでぇな。なにもタダでやってくれって言ってるわけしゃねぇだろーよ。〉






『クズみてぇなお前らのやり方に俺の部下は渡せねぇって言ってんだ。』





〈……ぐっ…〉





紅焚がひるんだ






〈若〉






『なんだ、雲雀。』






〈それぐらいにしてやってください。私たちでさえも若の殺気に蹴落とされそうです。〉






『………………。雲雀、後始末しておけ。』






〈承知。〉





すると






〈グハハハハハ。ははははは!黒夜龍牙。お前馬鹿だなぁ!〉





紅焚組の頭が言った







『あ゛?』







〈お前の女、今どうなってるかわかるかぁ?〉







『…………………お前…ひなになにをした』






俺は壊れそうなくらいの怒りに包まれた







〈………っ………ちょっと…眠らせてもらったぜ。〉







〈お前が俺に手を貸すと言ったら解放してやってもいい。〉






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