光依存症【短編】
そうだ…今日の撮影は、確かこんな感じだった。
女の子は既にぐったりとしていて、声もか細い。
でも、この部屋は鍵が掛かっているらしく、開く気配はない。
それどころか、女の子の母親は開けようともしない。
このままだと、この子は死んでしまう…!
その時、男の人が入って来る気配が扉の向こうで、した。
「あらぁ、来てくれたのぉ?嬉しい!」
母親の甘ったるい声。さっき少女に怒鳴り付けていた声とは別人みたいだ。
「あぁ。あれ?あの子どもは?」
「え…あ、公園に遊びに行ってるの」
嘘つき…此処に居るのに…