光依存症【短編】
すると、膝に頭を埋め、声もなく泣いていた女の子が突然顔を上げた。
「…お姉ちゃん、誰…?」
私、不審者じゃない…?ああ、自分の夢だから良いのか。
「あの…私、赤井美亜って言うの。あなたは?」
「あたし…まほ。
ねぇ…美亜お姉ちゃん、たすけて?」
「えっ…そんな…」
答えに詰まっていると、
「お姉ちゃん…暗闇って、こわいと思わない…?」
突然の問い。
「え…うん…まぁ…」
「だよねっ!!」
泣き顔とはうってかわって、妖しげな笑みを浮かべたまほちゃん。