光依存症【短編】


手探りで電気のスイッチに辿り着く。

カチッ…カチ…

何度やっても電気は点かない。

「何でッ…お願い、点いてよぉ!!」

言い様の無い不安が彼女を襲う。

『きゃははは…』


外に出ようとドアノブを回す。

ガチャガチャ…ガッ!!

ノブは微動だにしなかった。


どうやっても開かないので、ドアを蹴る。


「お願い…!!出して!!出してぇぇ!!」

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