光依存症【短編】


私の恐怖は、まほちゃんに対するものなのか、暗闇に対するものなのかわからなくなっていた。


何時の間にか、隣町まで来ていた。


そこで、二筋の光を見つけた……。


今はその光が、世界中のどんなものよりも、綺麗で安心できた。

その光に吸い寄せられるかのように、まるで蛾みたいに、ふらふらと近付いて行った。足が勝手に動いているようだった…


ヒカリ…ヒカリ ヤットミツケタ


イマイクカラ、マッテテネ―…


< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop