光依存症【短編】
「はい、美亜ちゃんお疲れ!気をつけて帰りなよ。」
「お疲れ様です!!お先に失礼します♪」
結局、あれ以外不気味な出来事はなかった。
「あれも、もしかしたらディレクターの演出かもしれないなぁ…」
何時の間にか、辺りは真っ暗になっていた。
美亜は言い様のない不安に駆られた。
「何でだろう…いつもはこんなの、何でもないのに…」
暗闇が…怖い。
"身の毛がよだつ"とはこういう事なのだろうか…?
歩く速度を少し早めた。
漸く家の明かりが見えて、美亜は心底ホッとした。
これはまだ、序章に過ぎない…