ラブレターを君に
理音が話してくれたパーティーの話し……




理音は、小さい頃から、両親が出向くパーティーには、必ず連れて行かれた。その時に寄って父親の関係だったり、母親のつながりであったり。もちろん色んな国の人達ばかりで、会話が理解できるようになるまでは、かなりの年数を要した。その為の、訓練もとても厳しいものだった。



最低の英会話は、母親に教わり、フランス語は、父親に厳しく指導され小学6年生になる頃は、パーティーでは、恥かしくない程度に会話も出来、マナーにおいても、来賓の方達からは、褒められるまでになっていた。がっ、慣れることと、好きになることとは違うと思っていた。それどころか、パーティーに出ることが、だんだんに、窮屈に思うようになっていった。
< 30 / 119 >

この作品をシェア

pagetop