ラブレターを君に
(理音)
「空が見えるわ!何か夜空の中を走り回ってるみたいに思えて来る…
あらっ!私…質問最後になったけど、これから何処へ?」



(kazu)
「君から、言ってきたじゃないか!星を見に行こうって……」(何やらリモコンで操作をしている)



微かに音楽が流れてくる。理音も慣れ親しんだ大好きな曲…どうして?私の好きな曲を知っているのだろう!



(理音)
「カズさん?車の中で、いつもこんな音楽を?……」


(kazu)
「何か……流れていると、落ち着くんだ。たまに、シート倒して、聞きながら寝ちゃった事もある。この車の中は、俺のもう一つの家だから…」



ふっと、理音をみると、……寝てるのか?



とんでもない事をしでかしたと言うのに…何でこんなあどけない顔して寝ていられるんだ?



音楽がそうさせたのか?…それとも俺のせいなのか?


それとも星を見に行ける事に安心したからか?



俺自信、隣りに女の子を乗せて走りのは、初めてのわりには、落ち着いて居られるのは、自分でも、不思議でならない。



とにかく目的地に着く事が先決であった。それまでこの寝顔は、そのままにしておいてやろう。
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