ラブレターを君に
(kazu)
「まぁっ、そんなもんかな?………それより、俺約束出来ない!それに…何で俺がお前なんかと!分かんないな!……
俺、お前みたい奴嫌いだから!何だよ!何でも自分の思い通りになると思うなよ!」
(理音)
「何か、余程辛い事あるんだね!可哀相に……
やっぱ…星見に行こうね?きっと行って良かったって、思うよ!」
(kazu)
「だから、俺は、お前のこと………」聞いてないし!何てマイペースな奴なんだ。誰にもこうなのか?
冬の星かぁ……そう言えば、冬に星なんて、出るのか?思い付きもしないし、見上げることすらない。
(理音)
「じゃあ、私、帰るね!一人になりたいんでしょ?」
(kazu)
「なんだ!言うだけ、言ったら、もう終わりかよ!」
(理音)
「じゃあ、今日も、少し散歩する?散歩は、やっぱ二人がいいよね?」
(kazu)
「家まで、送ってやるから、帰れって!遅いだろ…もうっ、世話のやける奴だ!まったく」
気軽に俺の腕に巻き付いて来る。
あまりの自然さに、俺は、満更でもない自分に気付く。